NLPの歴史
NLPが開発されたのは、1970年代のことだと言われています。当時は、ベトナム戦争の影響で、帰還兵とその家族の心理的なケアが社会問題となっていた時期です。
現代では、ビジネスや自己啓発に利用されることで有名なNLPですが、はじめは心に傷を負った人の治療のためのノウハウだったのです。
NLPが開発された時、当時天才的セラピストとして有名な3名のセラピストのノウハウを参考にしたそうです。
その3人とは、催眠療法家のミルトン・エリクソン、家族療法のバージニア・サティア、ゲシュタルト療法のフレデリック・パールズです。
ミルトン・エリクソンは、革新的な催眠療法を確立した人です。現代の催眠療法はその大半がエリクソンの確立した催眠療法で行われているそうです。
バージニア・サティアは、家族療法の第一人者です。バージニア・サティアは子供に問題が発生した時に、その子供の個人の問題と捉えずに、家族という集合体の問題として捉え、解決に導いたのです。
フレデリック・パールズは、過去に問題や悩みが発生した体験を再体験し、「今・ここで」で過去の認識を変える方法で心の傷を癒す方法を確立しました。
3人の天才セラピストたちはそれぞれ違う手法でカウンセリングを行っていましたが、一つだけ共通点がありました。
それは、短期間に劇的な変化をもたらすと言うことです。
その当時に開発されたNLPと現在のNLPは、その充実度やレベルに大きな差があります。
新しい知識や技術が取り入れられて、より効果的なものとなっているのです。応用される分野も、ビジネス、教育、医療、政治と利用される幅が広がってきました。